ブリタニカ

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※感想については全てネタバレあり。くれぐれも鑑賞後にご覧ください※

パラサイト 半地下の家族

監督・脚本:ポン・ジュノ

製作:クァク・シネ他

区分:映画  

評価:★★★★

 

この映画を見終わって思ったことは2つ。1つは自分のアジア人コンプレックスはヤバい、もう1つはこれがアカデミー賞?!(しかも色々な快挙を成し遂げたらしい)まあ、そうね~……”

とりあえず前者については、アジア人だとテンションダダ下がり、現場からは以上です。ってこと。それはどんなに演技が上手くても、どんなに美人でもイケメンでも。でも、誰も悪くない。自分が悪い。そういうこと。(だから自分は、『ズートピア』には諸手を上げて、この作品には首を傾げるのだろう)

後者についてはホントなんだかな~って感じだ。どうしてこう歯切れが悪いのかと言えば、要するに、予告編諸々から想像していた作品の形(社会風刺的なアレ)を裏切ることが無かったからである。そりゃなんでもかんでもカオスにやりゃいいってわけじゃないけど、前評判を色々聞いてハードル上げてしまってたからね。それでも星4にしたのは、完成度が尋常ではないから。ここが正直評価のターニングポイントで、それを良しとするか、う~んとするかは結構その人の性格が出るんじゃないかしら(でもやっぱ大多数は良し!なのかな。まあですよね~)。繰り返すけど、完成度はとにかく凄い。それから間口の広さも凄い。ここの両立というかバランス感覚って普通に難しくて、この作品のある意味最も優れたところはそこなんでしょうな。考察レビュアーたちへの燃料を丁寧に投下しつつ(伏線や仕込みについては触れ出したらキリが無いので割愛。とにかく上下動とダソン君。上下動とダソン君)、ポップコーン片手に楽しみたい一般層も退屈させない。ポン・ジュノ監督スゴイっす。ちなみに、既出のテーマであるとはいえ、怖かったシーンが1つ。お父さんがパク社長を刺殺したことを地下で悔いていたシーン。時代や場所を問わずお馴染みの上流層に対する反逆というテーマだけど、それがまさに無計画(あくまでも表層では)に起きるという点の恐ろしさは非常に身に染みた。なんだろう、まだ崇高な思想やら明確な目的やらがある方が救われるというか、もちろんお父さんにもそこに至る経緯はあったのだけれど。やっぱり最後謝っているところに、ちょっとゾッとしました

でもやっぱり、う~ん。韓国料理にコースがあるのか知らんけど、前菜からデザートまで(それも下処理や盛り付けに至る全ての工程において抜かりない)完璧な料理を、ちょっと含みのある表情で出された感じ。美味しいんだけど、美味しいんだけど何か決定的に足りない。ある意味突き抜けてはいるんだけど、そこじゃないんだ的な。これを言うのはあまりにもわがまま? でもそれくらい期待したっていいじゃないですか。まあ兎にも角にも、韓国あっぱれ。日本やばいぞ! めっちゃどうでもいいけど。