ブリタニカ

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※感想については全てネタバレあり。くれぐれも鑑賞後にご覧ください※

メッセージ

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

出演:エイミー・アダムス

区分:映画  

評価:★★★

 

いや、わかる……わかるんだが、届かないんだよな~……。もちろん、すんばらしいところは一杯あるよ? トーシローの自分にさえ、この作品がSFとしてしっかりできている感じ、ちゃんと伝ったから! まずは画と音。ノートPCで観ちゃったからアレなんだけど、きっとスクリーンで見ればその映像と音響の迫力には圧倒されたに違いないでしょうね。あと一番は、イカねっこ(だって木の根っこみたいなルックスで、会話ツールがイカスミだから。ご容赦願います)とのコンタクトに、言葉をチョイスしたってのが良い。まあ言葉だったのかどうかすこぶる怪しいけども、それをチーム組んで解析、体系化、そして実践というアプローチで切り込んだ感じが非常に素敵。未知との遭遇なんてそれこそ無数の料理方法があるけれども、今作は一見リアルに起きなさそうなことを、リアルっぽく見せてくれるところに腕が光っていると思う(各国の動向やリアクション含め)。

だがしかし、である。そこまで丁寧な作りがされているが故に、本題であるメッセージ部分との乖離を激しく感じてしまう。1つはストーリーの不明点。結局予知能力を授かったのって、ルイーズだけ? 拡大解釈したとして、イカねっこ語が普及さえすれば人類全員ノストラダムスみたいになるのか? そうすればイカねっこたちの目的は果たされる? そしてあの子たち急に飛び去っていったけど、言っていた3000年後の危機とやらについてはほぼノーヒントだったな……(もしかして詮索するのが野暮?)。もう1つは超人類となったルイーズの行動に、それほど感動しないということ。なんかループ構造とかでゴリ押しされても、別にえ? ってなるのよね、キレイでソリッドな作りだと感心はするけど。でも作品の大部分で未知との遭遇云々をやっておいて、最後に未来がわかる時、あなたはどう行動しますかというメッセージ を突きつけられてもねえ……いささかアンバランスじゃない? 結論として自分自身がSF苦手説あるけど、やっぱそういうテーマやりたいなら積み上げ大事だと思うんだ。そしてそういうのって、ファンタジーとか他のジャンルが既にやり尽くしてるから、SFとの美味い化学反応が観たかったなー。